2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ウソの言い回し2

おとといの「ウソの言い回し1」の続き。米国で「その後に不正や粉飾行為が見つかった年次決算報告書(Fraudulent Financial Reports)」と「それらのなかった年次報告書(Non-fraudulent Financial Reports)」とを識別(Discriminate)すつため、「言い回し…

日本は、今度は中国高速鉄道の風評被害を助けるべきでは

福島原発での風評被害対策に一役買ってでてくれた中国の温首相の返礼として、今度は中国での高速鉄道の風評被害を日本がサポートすべきかもしれないなあと考えた。日本の技術を盗んだとかパクリであるという疑念や不信感は確かに残っているものの、そこは「…

ウソの言い回し1

参考になる部分が多かったので備忘のため記載します。ネタモトは http://raw.rutgers.edu/docs/seminars/spring11/Moffitt.pdf です。「Using Lexical Bundles to Discriminate between Fraudulent and Non-fraudulent Financial Reports」というタイトルで…

信頼と信用の違い

今でこそプロ野球読売ジャイアンツの正捕手で且つ打撃では主軸を勤める阿部慎之助選手も若手時代はリード面で悩んでいたことが多かったそうだ。そんな時分に前正捕手の村田真一コーチが阿部選手に「ピッチャーは信頼しても信用するな」と教えたことは有名だ…

原発がある限り、世界に本当の平和はこない 平井憲夫

勝手ながら故平井憲夫氏のブログから私個人用の備忘録として転載しました。原文はこちら http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html です一部抜粋すると・・・「原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでし…

モノは言い様:話し方あれこれ

節電が叫ばれはじめてからだいぶ経過しましたが、節電とか節約といった「ちょっと努力を要する取り組み」についてやるきが沸く言い方と沸かない言い方があります。数年前のTVのCM(たしか大和證券のCM)で、お金の節約について、1.給料の20%の金額を預金…

日本円とスイスフランの類似性

米ドル、ユーロ、中国元、豪ドル、ブラジル・レアル、メキシコ・ペソなどなど沢山の通貨がありますが、日本では無論「円」が通貨として使用されています。でも、日本円を「数ある通貨の一種」として客観認識できる力って、生まれてからずっと日本で生活して…

ウソ文体の言語学的スタイル分析

ウソとホントでは言い方とか言い回し、或いは語法・文法・時制などに違いが生じるらしい。そうしたクセからウソを見破ろうという言語学的研究が行われている。そして、そうした研究成果を犯罪捜査での供述の真贋判定などに役立てるというのも。もちろん、企…

最高裁「更新料判決」

平成23年7月15日最高裁判決(更新料判決)最高裁HPから http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=81506&hanreiKbn=02全文PDF http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20110715143324.pdf■■■消費者契約法第10条(消費者の利益を一方的に害する…

脳と意思決定(4)

(3)からの続き、■4■脳は状況によって判断がブレる(フレーミング) 「フレーミング効果」として名高い内容ですが、実際、脳はかなり容易に「錯覚」させられしまいます。フレーミングも脳を錯覚させる方法のひとつですが、「判断の枠組み」とか「前後の文…

脳と意志決定(3)

脳のストラクチャー(構造)とファンクション(機能)に関する研究が盛んに行われています。巷で「神経○○学」とか「ニューロ(Neuro)××」との件名を見かけたら「脳の生理学的観点から○○や××を系統的に調べた学問」の類でしょう。特に 1.意思決定(リスク…

セシウムの2次被害は薬害エイズと同類

福島県産の牛肉から基準値以上の放射性セシウムが検出された上に、それらが全国規模で流通してしまったようだ。更に、セシウムを含む「稲わら」が家畜向け資料として各県に流通したことも放射性物質の内部被爆の懸念に拍車を掛けている。これらは明確に人災…

なでしこチームに見るダメージコントロール術

タコの予言が的中した。女子サッカーW杯での順位予想で、タコによる決勝戦(米国対日本)の事前予想は「日本勝利」だったが、それが見事的中とは。試合内容は終始スピードやフィジカル勝る米国が優勢のように思えた。ボールも米国が支配する時間の方が多かっ…

脳と意思決定(その2)

本ブログの“キライじゃないけど生理的に無理」の脳科学”にて脳と意思決定を勘案する際に、敢えて蛮勇を振りかざして、脳を模式的にXシステムとCシステムの2つの主要部位から成り立っていると言う単純モデルを紹介しました。単純でシンプルなモデルを想定する…

「キライじゃないけど生理的にムリ!」の脳科学

「キライじゃないけど生理的にムリ!」とは、とあるお笑い芸人(ヒッキー北風)の使った「おちフレーズ」なのですが、実はなかなか含蓄がある言葉なんです。発言に「軽い矛盾」が含まれているのがポイントで、そこが笑いを誘うツボなのですが、こうした矛盾フ…

エリート意識とアスリート根性

今日(2011年7月14日)の日経新聞40面の「交遊抄」に瀬古利彦氏が登場していました。瀬古氏は1980年代を代表するマラソン選手であり、私にはライバルのイカンガー選手との競り合いが記憶に残っています。1984年にはロサンゼルス五輪があり…

必要なのはストレステストよりも良識テスト

九電経営陣による従業員・子会社・関連会社向け「やらせメール支持」であるが、(低品格の)テレビ局ですら「やらせ報道」の反省からコンプライアンスに対する問題意識や取組改善が進むご時勢に少々びっくりだ。曲がりなりにも上場企業の経営者が多勢に向か…

投資に関する専門書・教科書の難

あんまり面白い話題ではありませんが・・・投資や運用の実務に係わってきた都合上、証券投資に関する教科書や専門書をしばしば拝見する機会があり、その中でどうしてもひっかかる部分(私からするとやや難点な気分がする)があります。それは案外と本の最初…

キチガイじみている政界

自公並びに一部の民主党筋にとって、復興よりもずっとずっともっともっと「大事なこと」があるようですね。 それは(言わずもがななんでしょうが) 「菅総理の退陣」 です。とにかく被災地支援・救済よりも何よりも最優先事項な様子で、それにかける執念が違…

ガイトナー米財務長官の最後通牒ゲーム

ロイター(6月30日)のヘッドライン記事に“債務上限引き上げなければ「想像絶する打撃」=米財務長官”(ソースはhttp://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-21985720110630)というのがありました。米国では、国の借金(連邦債務)が2011年5月16…

政治真空

7月になってしまいましたが、「千年に一度」と称される311の大震災から3ヶ月以上の経過したのにも関わらず、いまだに国策らしい国策の審議に至らないという「2011年春夏の国政珍事」の真っ只中。こんな珍事こそ「千年に一度」くらいの頻度に留めてほしいので…