2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「プロ・シクリカル装置」としての時価会計と格付け依存とバーセルⅢ

IFRSとかバーゼルⅢといった国際的な視野での企業会計制度や金融資本規制に対する改革論が盛んだが、そうした議論の中で(特に資本規制で)たびたび潜在的且つ構造的な問題点として「プロ・シクリカル性」というのがある。プロ・シクリカル(pro-cyclical)性…

「大卒男子初任給 最高と最低で5万円以上の差」とれまがニュースより

「とれまがニュース」という耳慣れないサイトにあった記事だ。 記事元はこちら http://news.toremaga.com/politics/country/366316.html一部転載すると 「厚生労働省の平成23年賃金構造基本調査で大学卒業者の初任給は男子が20万5000円、女子が19…

ガラパゴスか、ウィンブルドンか

日本はウィンブルドンにすらなれない(目指してもいない?)反面、ひたすらガラパゴス化が進んでいるように感じる。ウィンブルドンとは文字通りテニスの四大国際大会ウィンブルドン選手権のことであり、自由競争を通じた切磋琢磨の開かれた世界を比喩するも…

「ウィンブルドン」にもなれない日本

だいぶ前(10年から15年前くらい)「ウィンブルドン化」とか)「ウィンブルドン現象」というフレーズが流行った。ちなみに、ウィンブルドンとはテニスの4大国際大会のひとつである英ウィンブルドン選手権のことだ。お仕事で経済について触れる機会のある方に…

総務・財務・経理という会社の恥部隠し担当部署

オリンパスの菊川前会長は今回の「飛ばし」という不正会計事件の当事者であるが、飛ばしの発端となる財テクは菊川氏が財務部にいた80年代後半頃、当時の社長が積極的に始めたそうだ。時価会計が導入された平成13年(今からちょうど10年前の2001年だ)当時、…

加点主義の来た道、減点主義の行く末

採点とか考課の問題で加点主義とか減点主義といった語がしばしば登場する。明確で強固なイデオロギーや主義というよりも、恐らく各種評価や採点の現場において「どちらかと言えば加点志向」といったような風合い感レベルでの話だろう。念のための確認だが、…

自首するタイミング

一部では「オリパンス・ショック」と呼称する向きもあるようだが、如何なる大規模な不祥事の露呈でも、最初に「自首」すれば相対的に軽微で済んだはずだ。すると「自首するタイミング」というのは内外に与えるインパクトの兼ね合いでみても重要になってこよ…

粉飾、損失先送り、飛ばし

「オリンパス事件」だが、どうやら過去に発生した損失計上の先送り、いわゆる「飛ばし」だったようだ。決算の粉飾に相当すると思われるので、巷では早くも上場廃止だの只ならぬ雰囲気が漂っている。ニュースなどに「80年代の財テクブーム」という半ば死語と…

インパクトの格差

「世田谷生まれのグルコサミン」かと思ったら、ラジウムだった。どうやら原発由来ではない放射性物質が世田谷区から数多く散見されている。専門家によればラドン温泉とかラジウム温泉、花崗岩を使った施設(国会議事堂)でも放射線のホットスポットはあるみ…