認知的思考力テスト

ヒトの認知力を試す興味深いテストがあります。ヒトは、判断や意思決定の際、ちょっとした自分なりの認知的な「簡便法」を使う傾向がみられるそうです。そして、この簡便法には
1.バイアス
2.状況に依存する
という癖があります。

しかし、この認知的簡便法は一概に悪いとは言い切れないそうです。簡便法には、ある種のショートカットの機能があり、
1.時間や労力の浪費を避ける
2.すばやく回答する
などの効能もあります。

ヒトの認知的簡便法の様式にはそれぞれ「独自のショートカット手順」があり、今から紹介する「認知的思考力テスト」(Frederick 2005)は「そのひとがどのような認知的能力若しくは認知的スタイルを採用しているか」が分かるそうです(簡便に言えば「どのくらいそそっかしいかわかる」ということ)。

では、試してみましょう。

Q1.
バットとボールの値段を合計すると1ドル10セントである。バットはボールよりも1ドル高い。では、ボールの値段はいくらか?(制限時間10秒)

Q2
5台の機械を5分間作動させると5個の製品が出来上がる。では、100台の
機械で100個の製品を作るには何分間作動させる必要があるか?(制限時間10秒)

Q3.
ある湖に「スイレンの葉」が浮かんでいる。スイレンの葉は毎日2倍に増える。湖全体をスイレンの葉が覆い尽くすまでに48日間かかった。では、蓮が湖の半分を覆うのには何日かかる?(制限時間5秒)

制限時間は気にしなくてもよいですが、1〜2分で回答できると思います。正解は次回に。