バカの壁の因数分解

他人と意思疎通を図るのは難しい。そのことを養老先生は「バカの壁」と称し一世を風靡した。半ば国を挙げて一生懸命「コミュニケーション力」を高めようとしているご時世に「バカの壁がある以上、それは無駄だよ」と喝破したのだ。そりゃそうだ。皆様、自分自身が他人様のことをちゃんと理解して差し上げているのかい?それを達成できなくて他人に自分のことを分かってもらおう何ぞ、少々虫が良すぎる。

しかしながら、そもそも「バカの壁」は何から出来ているのだろうか?バカの壁を「成分分解」してみたら少しは何か光明が見えるかしら。
筆者が考えた「バカの壁の成分分解」は次のとおり。


バカの壁
=「言語の壁」×「世代の壁」×「文化の壁」×「スキルの壁」×「理解の壁」×「経験の壁」×「男女の壁」」×「価値観の壁」


各成分は互いに完全独立している保証はないが、以下でどんな内容かを記した、
「言語の壁」・・・ 母国語の相違によって生じる壁
「世代の壁」・・・ 育ってきた時代背景の相違によって生じる壁
「文化の壁」・・・ 育ってきた文化的背景の相違によって生じる壁
「スキルの壁」・・・ 物事の熟達度合いの相違によって生じる壁
「理解の壁」・・・ 物事の理解度合いの相違によって生じる壁
「経験の壁」・・・ 物事の経験差の相違によって生じる壁
「男女の壁」・・・ 性差によって生じる壁
「価値観の壁」・・・ 主観的価値観のの相違によって生じる壁

とある「バカの壁」の源泉がどの成分によって生じているかが判明すれば、対処の使用もありそうなもの。理解の壁によって克服できるレベルのバカの壁ならば理解すればよいだけだ。