みんなが期待すると期待以下の結果に終わる

世の中

「みんなが期待すると結果は期待以下になりやすく、みんなが期待しないと結果は期待以上になる」

という法則のようなものがある。これを「サプライズの相対性の法則」とでも名付けるとすると、起きた結果に対する周りの評価は、結果の絶対的水準ではなく周りの事前の期待に対する相対的水準で決まるということを意味している。

オリンピックなどスポーツイベントなどではいつでもそうだ。周りの下馬評が高ければ高いほど、水準的には悪い結果ではないものの、期待に届かなかったという未達感が失望感に変わる。結局、ネガティブ・サプライズとして片付けられる。

内閣支持率も似たようなものだ。発足時の期待の「発射台」が高いほど、その後ちょっとしたボタンの掛け違いで、その内閣は国民から「裏切られた感」を抱かれやすい。

余計で余分に高い期待は、将来「失望感にかられるリスク」が高まるだけのようだ。