オリンパスは「未公開株に引っ掛かった個人」のようなものか?

オリンパスは「未公開株に引っ掛かった個人」のようなものかなあと思い話を創作してみました。

以下、勝手な想像です。

当時、キャッシュフローもリッチだし海外案件の拡充に急ぐあまりやや脇が甘くなったオリンパスは、欧米バンカーの口車につい乗ってしまった(バンカーも同じ日系人なので油断もした)のがことの始まり。

あとで、「その寸借」に気づいたのだが、それはもう後の祭り。前幹部(患部かも?)の「恥部」として残ったものの、外部にはM&A案件としてうまく取り繕った(つもりだった)。

その後、こうした失敗に懲りて「これからは欧米外人バンカー経由での様々な海外案件をタフな交渉術と共に相互にやり合う機会は飛躍的に増えるだろう。そう考えると、こちらも外人ヘッド体制で行ったほうが良いなあ」との教訓から、次期後継社長を社内昇進でプロパーの外人さんに指名した。

その外人新社長は日本人的な「あうん」とか「空気」とか読めない「ドラマ相棒の杉下右京」のような存在ですから、杉下がドラマ相棒内で「警察内の恥部・不祥事を露にする」が如く、外人版杉下さんも同様の行動に走った。すると、社内“警察官僚”から「おい、おい、おい、おい!ちょい待ち!」となった。

そんなところだと思います。真相は案外くだらない。


考察として、

「先輩の恥部を暴く後輩」って内部昇進が中心の日本人ではなかなかお目にかかれません。例えば、自分がお世話になった前任者(センパイ)から地盤(リソース)を引き継いだ際に、センパイの名誉に関わるような「疑わしき事実らしき何か」と遭遇したとき、あれこれ捜査できますでしょうか?なかなか勇気がいると思います。


「前任者の不名誉より、もっと大事なものがある!」という信念、
とか
「背師自立(師を蔑ろにし、我を優先する)の誹り」に対する精神的な構えや備えがいるでしょう、きっと。
相当な覚悟が必要です。
いろんなことを考えされられますね。

なお追加的且つ創造的な余談、プライドの高い人は詐欺に引っ掛かっても決して外部には漏らさない。それこそ「プライドが高い」から、それ(自分が間抜けにも詐欺にあったこと)を自分で許さない。ですから、詐欺を働く上で「妙なプライド」がある人は「すばらしきカモ」なんですね。

オリンパスをお相手したバンカーも
「お目が高いですね」なんて自尊心をくすぐり、おだて、買わせて、
旗色が悪くなっても「それを恥として決して漏らさない」オリンパスをいいカモにしたんですね、多分。


あの手のバンカーと「骨董屋」は実際よく似ています。

それに対して「心得がある」「詳しい」「明るい」「不案内ではない」と自負する客(大抵、じいちゃん)を相手にして、だますという点で。

でもって、今回、孫や子供が「なんでも鑑定団」にじいちゃんの買ったモノを出したんですよ。それがオリンパス

それこそ、本人評価額が1000万円だったのが、「いち、じゅう、ひゃく、せん、1000円!」みたいな(笑)。

そんなところでは?