ブラッド・ピット主演、映画『マネーボール』

ブラッド・ピッド主演で映画『マネーボール』が上映されます。

この『マネーボール』に関して、実は偶然にも6月26日にコメントをhttp://d.hatena.ne.jp/sasukekumakichi/20110626/1309108401
書いていました。

プロスポーツでもビジネスでも競合しあう他社との関係において
競争優位を保つには、そのアイデアやロジックなどが他者が

1.未採用
2.未着眼
3.未着想
4.未発想

などは必要条件です。他人によって既採用のアイデアなんて「ジェネリック(後発)」もいいところ。そんな作戦で勝てるほど甘くはないでしょうし、後追いの分だけかえって分が悪かったりする。

ただし、先の4条件も「必要条件」と書いたのは、「最低限、これらを満たしていないとダメ」というレベルの条件だからです。「未採用」のアイデアの全部が全部「勝ち」に繋がるわけではない。採用してみたがうまくワークしなかったなんてことはざらでしょう。したがって、試行錯誤を必然的に伴います。これをリスクと呼びますが。


上の4条件は1から4にゆくにつれてリスクが大きい、つまり当り外れでの格差が大きかったり、ほとんど外れなのだが、当たったときの利得が大きいので確率分布(期待値の分布)が大きくプラスに歪んでいるような事態を想定しています。

1ならば「ほぼリリース直前」の状況を想定しています。何らかの事前調査によって「高い確信度」が得られた作戦や方法論なのでリリースするといった感じです。

2は着眼なので作戦面でいくつかアジェンダ(候補)があるが、それらから「目処を立てた」「目ぼしいものを見繕った」という感じです。1よりももっと前の段階。

3は着想段階なのでアジェンダの中身を吟味する感じです。どんな作戦があるのかをアイデア出しをするイメージ。2よりも更に早期の段階。

4は「発想そのものをこれから実施するような段階」なので「アジェンダ」を出すべきフレームもない。もっと基本的な原点や歴史観などから発想する感じです。迷ったらここからスタートするという場所。

マネーボール』最終的に成功するのですが、上記のような1から4の段階を踏みながら成功していくストーリーなので、多くのひとに参考になる話だと思われます。