アップル社CEO、ジョブズ氏引退

アップル創業者であり現CEOのジョブズ氏が引退した。iMacからiPhoneまで紆余曲折を経ながらも世の中に様々な大ヒットを送り出した傑物だ。数年前からガン治療を受けていることも周知のこと。ここでの引退となった。

私自身、あまりアップル社の製品とは縁がない(というか、MaciPodiPhoneも、アップル社の製品は一台も持っていない)のだが、アップルがどんな会社で、CEOがジョブズさんという名前であることは知っている。それだけ世間的な意味での話題性はあった。

しかしながら、自分は「なぜ、アップル社」の製品をもっていないのだろうか?とふと考えた。PCはというと、社会に出るまで自分用のPCなどは持っていなかった。高校や大学生時代はインターネットはおろかウインドウズもなく、今となっては死語と化した「パソコン通信」というコトバが現役の頃であり、縁遠かった。自宅には1台あった(シャープのX68000)が「スーパー大戦略」をやる程度であり、完全なるライトユーザーだった。PCは単なる高級ゲーム機といったイメージだったため、わざわざ「Macへ行こう!」とは思わなかった。

その後、アップルは不遇の時期を迎え、創業者ジョブズ氏は辞任。そして一時、倒産寸前まで追い詰められるが、ジョブズ氏が2000年代に入ってiPodを発明し、一躍大復活を果たす。そして、その後の経緯はご存知の通りだ。

その流れの中でも、アップル社の製品を購入する機会は私にはなかった。iPodで音楽を視聴しなければならないほど音楽好きでもなく(自室にてyou tubeあたりでの視聴で十分だ)、iPhoneも未だ購入に至っていない(将来、買うかもしれんが)。しかし、契約しているのがドコモなので、そのことがハードルなのだが。

こう考えると、アップル社とその製品群があろうがなかろうが私のプライベートな人生にはそれほど(というか全然)インパクトはなかったのだが、そうした会社に限って時価総額が世界最大級だったりするし、日本の電子部品企業の業績に少なからずインパクトを与えたりする。そして、むしろ後者のような金融市場や企業業績に与える影響度の方が、私の仕事人生に大きなインパクトがあった。それがアップルだ。

創業者が去り、アップルも「ごく普通の会社」になるのだろう。それとともに、私に与えるインパクトは一段と低下すると思われる。