世界同時株安。さて、どうなる?そして、どうする?

世界同時株安だ。世界的な実体経済の先行き鈍化を懸念しての動きのようだが、米国で株価は暴落、長期金利は最低を更新、金価格は上昇、と毎度お馴染みの風景。副次的には日米金利差縮小に伴う円高、輸出関連の日本株下落、となろう。

さて、どうなる?
そして、どうする?

定石ではイールド・スプレッド(配当利回り長期金利の差)を勘案して、低ボラティリティな「ディフェンシブ」へのシフトなのだろうが、その代表格である電力株は例によってアノ調子だ。だから、例年以上にチョイスに乏しい。とはいえ、円高になればエネルギー輸入価格が下がるので、電力株は一応「円高メリット株」の範疇だ。例年より、石油・ガス依存度が高い分だけ、円高メリット度合いもアップしているはずだ。但し、原子力云々という業界個別事情が邪魔をしているので、悩ましい。

輸入業者の株は資金の避難先になろう、例えばニトリとか。値上げを実施する予定の食品なども逃避先なり得るかもしれない。太陽光とか風力などの再生エネルギー関連もありかもしれないが、ビジネスとして「独り立ち」できるのだろうか不安がある。また、経済活動が低迷すれば巡り巡って石油などの一次エネルギー価格が結局のところ下がるので、再生エネルギーとかバイオエネルギーへの代替待望論は下火になりやすい。なので、いまいちかな。

月並みだが、生活防衛消費関連は有望だろう。ドンキホーテも良いが、楽天こそ生活防衛に貢献する消費関連であると思われる。楽天というと目下のところ海外展開に目が行きがちだが、生活品を安く調達・購買するツールとしてダントツだ。不況期のディフェンシブ株として楽天はどうだろう?