イラっとするカタカナ英語

思わず「ドキッ!」とするタイトルだった。Yomiuri Onlineの「発言小町」というコーナーにある。

コーナーの枕コトバより引用

「いまやカタカナ英語を全く使わないというのは難しいですよね。かといって使いすぎるのもうっとうしい。使っていいカタカナ英語と、使うと嫌がられるカタカナ英語って、どういう風に線引きできるんでしょうかね?ちゃんと考えてみると難しいです。」

確かにそう。全く同感。

「イラっとする」かどうかは、ずばり「好みの問題」ゆえ千差万別。だから線引きが難しい。そこで、挙げられているモノをざっと押収してみた。

・「ママ、パパ」という呼称
・インスパイア、ローンチ(Launch)、ニアリー・イコール(nearly equal)
マニフェスト
・リスペクト
アジェンダ
アウトソーシング
・デリバリーとかテイクアウト
・アラフォー、Dinks、ワーキングマザー、ママ(自称)、スキル、キャリア、スイーツ
(番外編:“イラっとする”という言い回しそのものにも嫌悪感)
・マター
・モチベーション、セカンドオピニオン、アウェー、リベラル
・プレゼン(プレゼンテーションの略)
・マイノリティー、マジョリティージェンダーフューチャリング
・ボリューミー
・レジティマシー
・ベンディングマシーン
・サステナ○○
・マスト、コラボ、ウィンウィン
・セレブ
・ネグレクト
サードパーティー
・トレーサビリティー、インフラ
・リベンジ、ナイーブ、スケルト
・「心のケア」というときの「ケア」
・ハイタッチ、ツーショット 
・ニュアンス
・スパン
・マンションの広告などで見かけるのが「ウォーキン・クローゼット」
・コンセンサス
・アワード
・レジュメ
・リワード
アカウンタビリティー、ユビキタスルサンチマン(仏)、ドレス・コード、ゲットする
・「ショートノーティスですみませんが」とかいう言い方
・エンタメ
・「テンション上がる」
・「●●さん、それオーガナイズしてよ」
・「コミニュケーション(能力)」
アサーション、インシデント
・ワークショップ
・アドレス
コンピテンシー
・ポテンシャル
・スマート(賢い)
・アベレージ
・オンデマンド
ヒエラルキー
・チョイス
・ファッション雑誌でよく見かける「ワンピ、コーデ、カーデ」
・スキーム
・リスケ

などなど、きりがないのでここまで。

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これらは、

耳障り、癇(かん)に障る、癪(しゃく)に障る、鳥肌が立つ、嫌悪感を抱かせる、

などなどその程度や効能には様々な「レベル(あっ!使ってしまった!水準…かな)」がありそうです。

私の場合、他者から自分に対して聞かされる場合には外来語に殆ど好き嫌いはありません。“レーゾン・デートル(raison d'être (仏)):意味は「存在理由」”あたりを使われても全然平気。かえって、この方ご存知だな、勉強なさっているのかな、と感心してしまいます。しかしながらが、自分が他者に話す場合には気をつけないといけないなあとも思っています。鼻持ちならない感じになって嫌味っぽくなったりしますから。いかんせん、私自身「ヘビー・ユーザー(あっ!また!)」ですから。

確かに、外来語を変に使うと「鼻持ちならない」「気取っている」「カッコつけている」「ぶっている(かぶれている)」と見られるというのが「ネガティブ」な、じゃなかった「負の側面」の第一の理由でしょう。第二の「負の理由」は、たぶん傍から見て「イタい」(変な短縮形(リスケ)とか、ちょい時代遅れの言い方の場合、そう感じる)ということではないか?第三は、自分のことを勘違いしているナルシストな雰囲気が「キモい」かな?

敢えて「正の側面」を挙げると、第一に日本語になじみの薄い概念(コンプライアンスとか)では便利、第二に日本語だと語感が「キツく」なるところなのだが、そこをカタカナ英語で少し“表情”を柔らかくできる(例えば、「問題」とずばり言わず「マター」というなど。でも、かえって逆効果な場合もあるのかな?)、第三に慣れてしまって便利という理由(私の場合、「締め切り」を「デュー(due)」といったりしますが、社外者にも多用するのは危険でしょう)、あたりでしょうか。

私が使うのは、デュー(due)の他に
・アプレーザル(考課)
アサインメント(査定)
・インターミディアリー
インパク
インサイト(これは洞察の方がいいですね)
エビデンス(証拠というと「動かぬ証拠」ではないが語気が強い気がするので)
・パフォーマンス(言い換えに適した良い日本語はないかな)
・リスク
・コンセンサス
・○○マター(「問題」と日本語で申すことによる正面衝突を避けるため)
アジェンダ
・インプリケーション
・アプライする
・ジョインする(確かに「気持ち悪い」かも)
・コミットする(これも「気持ち悪い」かも)
・スキルセット
・リビジョン
エスティメート
・コンセンサス
・ベネフィット
・ベンダー
・クライアント
・ポジティブ、ネガティブ、ニュートラ
・ダウンストリーム、アップストリーム
・ボラとかボラティリティ
・プレミアム、ディスカウント
・リフィックス
・リクイティディ
・キャラクタリスティック
・スペシフィック
・システマティック
・モメンタム
・トレンド
・マテリアル

などかな。でもまだ他にもあるでしょう。

使用上の注意をよくよく鑑みて、他者を「イラっとさせ得る」副作用にも留意したいと思います。